天理(奈良)が明豊(大分)との打撃戦を制し、夏は2度目の全国制覇を果たした90年以来27年ぶりの4強入りを決めた。

 初回から安原健人内野手(3年)山口乃義内野手(3年)の連続アーチなどで6点を先取。6回も山口の2本目の本塁打などで5点を挙げた。13-3の9回裏、大相撲の元横綱、輪島大士氏(69)の長男大地(3年)が甲子園初登板。先頭からの連打と四球で無死満塁とし、代打の三好泰成(3年)に満塁アーチを浴びて降板。「相手が必死に来る中、自分が入り込めていなかった」と立ち会い負けを猛省も、続いて登板の坂根佑真(2年)が流れを断って4点差で食い止めた。輪島は「地方大会とは球場の雰囲気が全然違いました」と初の聖地を振り返った。

 天理は夏の勝利数でPL学園(大阪)と並ぶ48勝に届き、学校別ランキングで4位に浮上。中村良二監督(49)は「選手たちのおかげ。うれしいです」と初采配の3勝をかみしめた。