第99回全国高校野球選手権で、大会最多本塁打など新記録を樹立し、準優勝した広陵(広島)の中村奨成捕手(3年)が24日、チームとともに大阪府内の宿舎を出発して地元広島へ移動した。出発前の宿舎で中村は「ここまで活躍できたのは、みなさんのおかげで、あらためて感謝したい」と一夜明けの心境を語った。

 9月1日から10日までカナダ(サンダーベイ)で行われる第28回U18(18歳以下)ワールドカップに参加する高校日本代表にも選ばれており「楽しみしかない。トップレベルでやらせてもらい勉強したい」とワクワクした気持ちを口にした。清宮幸太郎内野手(3年=早実)らスラッガーについて「負けたくない気持ちはありますし、自分もどんどんアピールしていきたい。チームメートとして刺激し合っていきたい」と意気込んだ。

 出発直前、祝福のため集まったファンのなか、女の子からサインをお願いされると丁寧に対応。画用紙に「広陵 中村奨成」と漢字でサインした。

 いったん地元広島に戻ってから、すでにスタートしているU18代表合宿に合流する予定。