センバツ初出場の日本航空石川が3番原田の4安打、4番上田の2打席連続の適時二塁打などで11安打10得点で膳所を圧倒した。石川県勢では04年金沢以来14年ぶり春白星となった。

 打の日本航空石川と、守りの膳所の対戦。日本航空石川は春初出場も昨夏の甲子園経験者が9人残る。膳所は21世紀枠で59年ぶり4度目の出場で初戦突破に挑んだ。

 序盤、膳所が試合を押し気味に進めた。1回表2死満塁、3回2死二塁と日本航空石川の先発重吉を攻める。が、決定打が奪えない。

 先制は日本航空石川だった。4回裏1死から3番原田がチーム2本目の安打となる右前打。続く4番上田が左二塁打、5番長谷川が左前へ連続適時打を放つ。主軸の3連打で2点を挙げた。

 日本航空石川は中盤以降、着々と加点。6回無死一塁から上田の2打席連続の適時二塁打など、この回2点。7回には3番原田の4安打目が適時打となり5点目。8回にも長短3安打などで5点を加え、膳所を突き放した。

 膳所は創立、創部120年の県内屈指の進学校。春夏合わせ過去5回の甲子園はいずれも初戦敗退しており、記念イヤーの初勝利はならなかった。