昨年秋の明治神宮大会を制覇した、明徳義塾が9回裏、逆転サヨナラで3回戦に進出した。

 馬淵監督は甲子園通算50勝をあげた。

 1点を追う9回裏、2死一、二塁で4番谷合が中越え3ラン。今大会2号が逆転サヨナラの一発となった。

 

 公式戦10試合で全試合先発完投の明徳義塾のエース市川。中央学院は「4番エース」大谷を1番打者で起用し、市川に対した。

 先制は明徳義塾だった。1回裏2死一、三塁で5番中隈の中前打で1点。さらに二、三塁から6番安田が中越えの2点二塁打を放ち、この回3点を奪った。

 中央学院は4回に反撃。先頭の2番平野が右前打で出塁すると、続く3番宇田の右中間を破る二塁打で1点。

 8回に試合が大きく動いた。2点を追う中央学院は3四死球でつかんだ1死満塁で4番高鹿が三遊間を破る。ここまで3三振の4番の意地の一打で2者がかえり、同点。さらに2死満塁で7番西村の中前への2点適時打でこの回4点。5-3と逆転した。

 明徳義塾は8回、2死無走者から1点を返し1点差に迫っていた。市川は、8回表に4四死球の突然の乱調もあったが、毎回の11奪三振だった。

 初出場の中央学院の春夏通じての初勝利はならなかった。