20年夏の甲子園大会は東京オリンピック閉幕後に行う方向で調整されることが23日、分かった。

 都内で、20年東京五輪の球場使用問題についてプロとアマが初めて協議を行い、日本野球機構(NPB)と球団、東京6大学連盟、日本高野連、社会人連盟などの関係者が出席した。日本高野連の竹中雅彦事務局長は20年夏の甲子園について「オリンピックが(8月)9日までなので基本的には甲子園(の開幕)をずらす方針」と見通しを語った。

 ここ2年は8月7日開幕として発表されたが、20年夏は早くても10日以降となりそうだ。

 さらに竹中事務局長は甲子園大会の予選にあたる東西東京大会、神奈川大会について「東京、神奈川の準決勝、決勝をどうするか。プロの日程が決まっていないが、開会式だけでも(神宮球場と横浜スタジアムで)やらせてやりたい」と言及した。

 東西東京大会で使用する神宮球場については、大会組織委員会が20年7月6日から9月13日まで借用することが決定済みで、東西東京大会の開会式を行える可能性が浮上している。一方で、神奈川大会が開催される横浜スタジアムは、五輪の野球・ソフトボールのメイン会場だが、大会組織委員会が借用する期間は決まっていない。大会組織委員会の借用期間とプロ野球の日程がそろい次第、年内を視野に代替球場などについて協議していく。