常総学院(茨城1位)が後半の7回に逆転すると、一気にたたみかけ、関東学園大付(群馬2位)に勝利した。

 2番の水野勢十郎内野手(3年)が打線をけん引きした。

 初回、2ストライクと追い込まれてから、「三振だけはしたくない」と、思い切り振り抜いた打球は、左中間スタンドへ吸い込まれていった。「前に体重がいくクセがあったので、軸足のためを意識したら打てた。打った瞬間、入ったと思った」と会心の一発。これが公式戦初本塁打だった。

 7回には1死二塁から強いゴロを打ちランナーを進め「長打よりも3番につなぐのが僕の仕事。どの打席でもやるべきことはチームのための意識です」。逆転打の足がかりを作った。

 本塁打を含む、5打数3安打の活躍に「冬の間、ウエートを増やしスイングスピードをあげた成果です」と鍛錬の成果を強調した。

 この日は佐々木力監督の52歳のバースデー。「今日は監督のために勝とう、とみんなで話していた」と二瓶外野手。全員でつかんだ勝利をプレゼントした。

 常総学院は、21日準々決勝でセンバツベスト4の東海大相模と対戦する。