今センバツ16強を経験したプロ注目右腕細川拓哉投手(3年)、増田陸遊撃手(3年)擁するAシード明秀学園日立が有力。1985年の日立一以来の県北地域からの夏の甲子園出場となるか。クリーンアップには増田のほか、池田陵人外野手(3年)、芳賀大成内野手(3年)と強打者が並ぶ。明秀学園日立のカラーである強力打線に、エース細川の安定感が加わり、春季茨城大会以降の練習試合は負けなしの強さを誇っている。

 対する春季関東大会4強の名門、Aシード常総学院も、2年ぶりの甲子園出場へ燃える。昨秋から取り入れたハンマートレーニングで鍛え上げた打撃力で、試合巧者の戦い方から「打ち勝つ野球」にチームカラーを転換。エース谷田部健太投手(3年)を中心に、投手陣も仕上がっている。

 通算本塁打56本のスラッガー小林俊輔外野手(3年)率いる水戸商、昨夏準優勝の霞ケ浦も虎視眈々(たんたん)と頂上を狙う。

 Bシードには昨夏甲子園出場を果たした土浦日大、日立一、藤代、取手一。いずれも過去に甲子園出場経験をもつ実力校が並んだ。