第100回全国高校野球埼玉大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が20日、行われる。記念大会で、県内を南北2地区に分けて行われる。

 74チームが参加する北埼玉大会は、昨夏99回大会に県勢初の全国優勝を果たした花咲徳栄が、まずは県内夏4連覇を目指し、今年も他校をリードする。

 昨夏の甲子園で2アーチを放った主砲・野村佑希(3年)が健在。高校通算本塁打は6月19日時点で、55本まで伸びた。さらに井上朋也外野手(1年)が今春関東大会での1発も含め、高校入学後にすでに7本塁打をマーク。打線の厚みは増した。大会の展開によっては「投手・野村」の場面もありそうだ。

 ノーシードから名門・春日部共栄が追う。6月の練習試合で浦和学院(南埼玉)に快勝するなど、投打とも調子は上向き。ベテラン・本多利治監督(60)の還暦イヤーを優勝で祝おうとナインも強く意気込む。

 今春県大会で春日部共栄を破った春日部東は、打力に定評がある。公立では伝統校・上尾も組織力の高さが光る。日野吉彬、小川竜太郎(ともに3年)が巧打でチャンスを作り、34年ぶりの甲子園を狙う。

 私立勢では本庄一、昌平、栄北がバッテリーを中心に選手層が厚く、伏兵として頂点を狙う。