攻玉社の10年ぶり4回戦進出はならなかった。

 優勝候補の関東第一相手に、エース右腕の田中陸投手(3年)が力投。スライダーを武器に7奪三振、被安打はわずか4本。0-0で迎えた7回、関東第一4番のプロ注目男、石橋康太捕手(3年)に二塁打を許し、1死後、適時二塁打されたのが唯一の失点になった。

 田中は「(石橋は)すごい打者と思いますが、認めたら相手にのまれる。7回は緩急をつけようと、カーブから入ったら、それを打たれた」と振り返った。

 それでも、関東第一に被安打4の1失点は大きな自信になる。「野球を続けるためにも、これからは勉強を頑張りたい」。最後の夏を戦い終えた文武両道のエースは、受験勉強での奮闘を誓った。