ボート部員2人の助っ人を含む選手11人で戦った西和賀の夏が終わった。

 先発したエース右腕の高橋大樹主将(3年)は9回を投げ、7安打12奪三振4失点(自責1)と粘ったが、打線が散発5安打1得点に終わった。

 ボート部員の助っ人、三浦海都外野手(3年)は大船渡を撃破した14日の3回戦同様、「5番左翼」で先発。9回表の守備では左中間の当たりを猛ダッシュで好捕。同裏の攻撃では先頭で四球を選び、攻守両面で存在感を示した。

 高橋大とクラスメートで、熱烈ラブコールの末に助っ人に立候補した三浦は「高校で野球をやるとは思わなかったし、こんな夏になるとは思いもしなかった。すごいインパクトでした」としみじみと語った。

 誘った高橋大も「短い期間だったけど、ボート部の2人がいなければ、こんなに明るく楽しく野球ができなかった。感謝しています」と助っ人の2人をねぎらった。水色のユニホームに身をまとった11人は涙を流さず、笑顔で球場を後にした。