藤沢翔陵(南神奈川)が、第2シードの日大藤沢を撃破した。3-5で迎えた9回、粘りを見せた。1点を返し1死二塁、羽立和輝内野手(3年)が膝元のスライダーに食らいついて二塁打を放ち同点。さらに2死二塁で、宮川勇汰捕手(3年)が高めの直球を左越え二塁打とし、勝ち越した。宮川は「絶対に自分が決めてやろうと思っていた。投手戦を乗り越えて自信になる」と汗をぬぐった。

 元ロッテの川俣浩明監督(45)は、9回に入る直前「Y校は粘って勝ったから、ウチも執念で勝つぞ!」とゲキを飛ばした。前日15日、横浜商(Y校)が第2シード横浜隼人に逆転勝利。監督も選手も試合をチェックしており、刺激を受けていた。ベンチにはキャッチフレーズ「執念」の文字が飾られている。4番の羽立は「1つの山を越えられたので、このまま上がっていきたい」。ノーシードから、泥くさく勝ち上がる。