第100回全国高校野球選手権記念大会の出場校による甲子園見学が7月31日、甲子園球場で始まった。初出場の白山(三重)川本牧子部長(40)がユニホーム着用が原則のバッターボックスに立ち、注意される一幕もあった。今日1日は32校が見学予定。2日に組み合わせ抽選会が行われる。

 白山の女性部長、川本さんが甲子園のバッターボックスに立ち、関係者に注意される珍事が起こった。

 同校は一時部員が5人しかおらず、一昨年までは10年連続初戦敗退の弱小校。今夏の快進撃を陰で支えてきた川本部長も選手、監督たちと同じようにグラウンドへ。「まさかグラウンドに立てる日が来ると思っていなかった」と喜びをかみしめ、監督の勧めでバッターボックスに立った。すると、大会関係者から注意を受けた。女性という理由で注意されたのではなく、見学はあくまでも選手が甲子園に慣れるためのもの。グラウンドに入れるのは原則ユニホームを着用した選手、監督に限られている。

 川本部長は、ルールを知らなかったとはいえ「めっちゃ怒られました。後でまた怒られるんですかね」と意気消沈。初の聖地はほろ苦い思い出となった。