【第3試合(13:00) 日大三(西東京)-奈良大付(奈良)】

 日大三は、勝てば2度目の全国制覇となった11年以来7年ぶりのベスト16。東京勢春夏通算300勝目も懸かる。1回戦(対折尾愛真)は強力打線が爆発し先発全員15安打の16得点で圧勝した。打線には自信を持つ奈良大付との打撃戦も予想される。投手陣はエース中村が4回1失点、多彩な変化球を操る河村が5回2失点と上々のスタート切った。140キロ台後半の速球を誇る大型右腕広沢も腕ぶす。予選は故障で登板なしに終わったが、最速147キロのU18日本代表候補・井上の状態はどうかが気になる。

 奈良大付は勝てば初のベスト16入り。1回戦(対羽黒)はエース木村が9回8安打1失点で完投勝利。145キロ前後のストレートと120~125キロ台の縦のスライダーを武器に強打の日大三相手をどこまで封じられるか。田中一訓監督は大体大時代に巨人上原浩治投手とバッテリーを組んだ。終戦記念日が偶然45回目の誕生日となる田中監督が上原ばりの「雑草魂」で勝利に導けるか。

 東京勢と奈良勢は春夏通じて過去18度対戦し、9勝9敗の五分。

◆日大三のおもなOB ヤクルト近藤一樹、阪神高山俊

◆奈良大付のおもなOB 元横浜(現DeNA)八馬幹典、元オリックス歌藤達夫