エースで4番の木更津総合(東千葉)野尻幸輝投手(3年)が好投し、五島卓道監督の育成功労賞受賞に花を添えた。

 1回戦に続く先発。7回以外毎回走者を背負ったがスライダーを効果的に使い、打たせて取る投球で要所を締めた。8回途中無失点の好投。試合前には五島監督の育成功労賞受賞の表彰が行われ「監督さんの表彰があったので、この一戦は絶対に勝ちたかった。昨日の選手間ミーティングでも『3年間教わった五島野球をやろう!』と話していた」と笑顔を見せた。

 また、終戦記念日のこの日、正午にサイレンが鳴り戦没者追悼のための黙とうが行われた。4回裏の無死一、二塁、7番西里颯内野手(1年)の打席でプレーが再開すると、野尻は投前の犠打を三塁で刺した。「野球をさせてもらっていることに感謝したい。黙とうをして気持ちが落ち着けて、いい動きができました」と勝利を静かに振り返った。