第100回全国高校野球選手権大会第11日は15日、甲子園球場で2回戦4試合が行われ、下関国際(山口)、日大三(西東京)、木更津総合(東千葉)、龍谷大平安(京都)が3回戦に進出し、ベスト16が出そろった。

 下関国際(山口)は、創志学園(岡山)の好投手西を待球作戦で終盤に攻略。2-4で迎えた9回に品川優人捕手(3年)の同点打で同点、佐本快内野手(2年)の勝ち越し犠飛で逆転し初の16強入りを決めた。

 日大三は12安打の猛攻で、奈良大付を8-4で下した。2度目の全国制覇となった11年以来7年ぶりの16強入り。東京勢春夏合わせて300勝(夏175勝、春125勝)に到達し、大阪の371勝、兵庫の304勝に次ぐ3位。また小倉全由監督は甲子園通算勝利を35勝とし、尾島公監督(箕島)に並ぶ10位タイとなった。

 木更津総合は毎回の12安打を放ち、興南(沖縄)に7-0で快勝した。エースで4番の野尻幸輝投手(3年)が8回途中無失点の好投、五島卓道監督の育成功労賞受賞に花を添えた。

 龍谷大平安(京都)は、打線が17安打14得点を奪って八戸学院光星(青森)を下し、03年以来15年ぶりベスト16入り。エース小寺が完投勝利。京都勢夏120勝目となった。

 第12日目の16日から3回戦に入り4試合が予定。第4試合は史上初2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)が8強入りを懸けて高岡商(富山)と対戦する。

 3回戦の組み合わせは以下の通り。

【16日】

▽第1試合:報徳学園(東兵庫)-愛工大名電(西愛知)

▽第2試合:二松学舎大付(東東京)-浦和学院(南埼玉)

▽第3試合:済美(愛媛)-高知商(高知)

▽第4試合:大阪桐蔭(北大阪)-高岡商(富山)

【17日】

▽第1試合:近江(滋賀)-常葉大菊川(静岡)

▽第2試合:金足農(秋田)-横浜(南神奈川)

▽第3試合:下関国際(山口)-木更津総合(東千葉)

▽第4試合:日大三(西東京)-龍谷大平安(京都)