【第1試合(8:00) 大阪桐蔭(北大阪)-浦和学院(南埼玉)】

 元球児による「レジェンド始球式」は高松一OBの中西太氏

 大阪桐蔭が、全国制覇した2014年以来4年ぶり6度目の4強入りを目指す。西谷監督は勝てば、春夏通算の監督勝利数が53勝9敗となり勝率8割5分5厘に。同8割5分3厘の中村順司(PL学園)を抜いて勝率で単独トップに立つ。大阪勢夏の勝利数170勝も懸かる。

 藤原と根尾が2回戦(対沖学園)で本塁打を放っており、夏の本塁打数はチーム通算44本。1位PL学園(45本)にあと1本と迫っている。また、春夏通算本塁打数でも67本で、1位PL学園(70本)にあと3本と迫る。

 3回戦までチーム打率は3割1分1厘。5番根尾、1番宮崎、2番青地が打率5割と好調。根尾らとともに「銀河系軍団」を形成する7番山田は3割7分5厘、4番藤原は3割8厘とまずまず。3回戦(対高岡商)で3番中川が2安打し状態も上向いており、主軸の前にいかに走者をためられるか。

 投手陣は、エース柿木が全3試合に登板し14回1失点、16奪三振、2四死球、防御率0・64と安定感抜群。2回戦(沖学園)では今大会最速となる151キロを計測した。準々決勝の先発はエース柿木か。13日の2回戦で登板し中4日の根尾か、左打者がズラリと並ぶ浦学打線を考慮すれば、3回戦(対高岡商)で先発した大型左腕の横川を中1日で起用するか。西谷監督の思惑はいかに。

 浦和学院は、鈴木健(元ヤクルト)らを擁した1986年以来32年ぶり2度目の4強入りを目指す。

 チーム打率は3割1分9厘で7人が3割以上をマークしている。チームでは2番矢野が4割4分4厘で打率トップ。1番中前と3番蛭間が3割7分5厘と好調。4番上野(1割4分3厘)と6番後藤(1割1分1厘)に当たりが戻れば。初戦で本塁打を放った3番蛭間は高校通算28本塁打と長打も期待できる。

 投手陣は盤石。8強進出のチームでは唯一の無失点。エンゼルス大谷とそっくりフォームの190センチ右腕・渡辺勇は3回戦(対二松学舎大付)で完封シャットアウト。2試合先発し15回無失点、17奪三振。最速149キロの速球と140キロ台のツーシームで大阪桐蔭相手に奪三振ショーを演じるか。渡辺勇以外も永島、美又、河北らブルペンは充実している。

 初戦が56代表校の最後となる大会第8日(12日)に登場。ベスト8まで大阪桐蔭より1試合少ない2試合で勝ち上がった。スタミナ面でのアドバンテージを生かせるか。

 両校は2012年のセンバツ準々決勝で対戦。藤浪晋太郎投手(現阪神)を擁する大阪桐蔭が9回に逆転し3-2で勝利。同年、大阪桐蔭は春夏連覇を達成している。

◆大阪桐蔭のおもなOB 阪神藤浪晋太郎、西武森友哉

◆浦和学院のおもなOB 元ヤクルト鈴木健、巨人大竹寛