37年ぶりの優勝を目指した報徳学園は準々決勝で涙をのんだ。今秋ドラフト1位候補の小園海斗内野手は3打数無安打に終わり、痛恨の失策も記録した。

 大角健二監督(38)が「想定外でした」と振り返ったのは、済美の背番号5池内の奇襲先発。打線は池内に4回まで1点に封じられた。

 1点を追う5回。池内から1死一、三塁の好機をつくり、打席に小園が向かう。しかし、ここでマウンドに上がった済美エースの山口直に三振を喫し、流れをつかめなかった。9回に糸井辰徳外野手(3年)の左越え適時二塁打で1点を返すも、反撃は及ばなかった。

 小園は「絶対日本一をとりたかったので、すごく悔しいです」と涙をこらえきれなかった。進路については「今はまだ考えていないです」と明言しなかった。