金足農(秋田)は近江(滋賀)に劇的な逆転2ランスクイズでサヨナラ勝ち。84年以来34年ぶりの4強入りを決めた。

 1-2で迎えた9回裏無死満塁。斎藤璃玖内野手(3年)がカウント1-1からの3球目をスクイズ。三塁手が処理し一塁に送球する間に三塁走者に続き二塁走者も生還。鮮やかな2ランスクイズでサヨナラ勝ちを決めた。

 中泉一豊監督はサインを出したときの心境を「まず同点だと。無死満塁からスクイズは本来ないんですが、選手を信じるしかない、決めてくれると思いました」と説明。サヨナラの瞬間は「血が沸き興奮しました。我慢、我慢をしていればチャンスは来るんだなあと思いました」と話した。

 34年ぶりの4強には「実感はありませんが選手たちには可能性を信じて上を目指させたい」と初の決勝進出を見据えた。

 明後日20日の準決勝は日大三(西東京)と対戦する。