強打の日大三(西東京)の打者陣が、金足農のエース吉田輝星投手(3年)のテクニックに屈した。3、6回を除き、走者を出しながら、要所でギアを上げる投球にあと1本が出ず。スピードを落とし、コースを突く130キロ後半の直球、スライダー、スプリットを低めに集められた。

 8回に意地の適時打を放った4番の大塚晃平外野手(3年)は「低めへの徹底した制球力の高さを感じた」とコメント。9回に最後の打者に終わった金子凌三塁手(3年)は「印象が違った。変化球中心に投げてきて、ピンチでは気持ちで真っすぐで押された」と唇をかんだ。