第100回全国高校野球選手権記念大会を制した大阪桐蔭ナインが24日、大東市の同校で報告会を行った。

大会中はアルプス席を盛り上げたブラスバンドの演奏の中、メンバーが入場。付属中学、高校合わせて約1600人の生徒から大きな拍手が起きた。主将の中川卓也内野手(3年)は「日本一になれたのは日本一の応援団がいたからです」と感謝を述べた。

同じく強豪で知られる吹奏楽部は、高校野球ファンの間でおなじみになった各選手の応援歌を披露した。中でも藤原恭大外野手、根尾昂内野手(ともに3年)の人気は別格。2人は檀上で、教員が用意したカラーバットとゴムボールを手に、それぞれの応援歌をバックに「打席」へ。照れながら軽く生徒の方に打ち込むと、女子生徒から耳をつんざく歓声が上がった。

ナインはその後、大東市役所と大阪府庁を訪問した。府庁では松井一郎府知事と対面。大会前、優勝を宣言して甲子園に出発しており「有言実行で素晴らしい。感動を与えてくれた」。優勝校を差し置いて、過熱する一方の金足農ブームを指して「メディアのあつかいがおかしいんじゃないの、というのもある。間違いなく金足農は頑張ったけど、優勝したのは君たちです」と強調すると、ナインからも笑みがこぼれた。

柿木蓮投手、小泉航平捕手、中川、根尾、藤原の5人は近日中に始まるU18日本代表合宿に参加する。