桐生第一(群馬)がタイブレークの末、習志野(千葉)に敗れた。85年の創部以来指揮を執ってきた福田治男前監督(56)が退任。先月1日付で就任した今泉壮介監督(38)との来春センバツ出場が絶望的になった。

5回からマウンドに上がった杉山直杜投手(2年)が最後まで踏ん張った。延長12回まで無失点に抑え、無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した13回も無失点で切り抜けた。しかし、14回1死一、二塁、甘く入ったスライダーを捉えられ、左翼越えの2点適時二塁打。130球を投じた右腕は10イニングを5安打2失点(自責0)と好投したが、ついに力尽きた。

杉本は「良い球はなかった。向かっていくのが自分の持ち味。みんなの声掛けのおかげで気持ちの入った球が投げられた。監督のため、コーチのため、仲間のために甲子園に行きたかった。冬で走り込んで、夏に甲子園に連れて行けるようにしたい」と涙をこらえた。