元楽天投手コーチでヤンキース田中を育てた紀藤真琴氏(53)が、茨城・水戸啓明の野球部監督に就任することが23日、分かった。来年1月から指揮を執る。近日中に同校から発表される見込みだ。

水戸短大付から12年に校名変更した同校は、春夏2度の甲子園出場。広島会沢の母校でもある。02年選抜以降は甲子園から遠ざかっている。紀藤氏は、07年に楽天に入団した田中を、高卒1年目シーズンから開幕ローテーション入り、さらに2桁11勝に導いた。

選手として広島時代に3年連続2桁勝利を挙げ、中日-楽天と3球団で22年間プレー。楽天退団後は、台湾プロ野球のコーチも務め、14年からは水戸で野球教室・紀藤塾の塾長としてアマチュア選手の指導に尽力した。

関係者によれば、同氏は「甲子園という、子供たちの大きな夢、目標に向けて、精いっぱいお手伝いできればと考えています」と話しているという。