夏の甲子園12年連続出場中の聖光学院(福島)矢吹栄希内野手(18)と五味卓馬外野手(18)が24日、東都大学リーグの強豪東洋大に合格した。今春のセンバツにも出場したが、全国大会での上位進出を果たせなかった悔しさを、大学の舞台で晴らすつもりだ。

主将としてチームをまとめた矢吹は「次のステージでも野球がうまくなるために何をすべきかを考えたい。高校3年間で人間的に成長させていただいた感謝の気持ちを持って頑張ります」と意気込んだ。17年に唯一の2年生レギュラーとして存在感を際立たせた。同夏の甲子園では、初戦のおかやま山陽戦で三塁打を含むマルチ安打。全3戦すべてに打点を挙げる4安打4打点。今夏の福島大会でも22打数8安打と「聖光史上最強打線」を支えた。巧みなバットコントロールに加え、高校通算28本塁打を放つなど長打力も魅力だ。

五味も今春のセンバツは4番、夏は5番を任させる勝負強さが魅力だ。17年秋の東北大会では全4戦で9打点。今夏の県大会も福島商との決勝で高校通算22号となる本塁打を放つなど、チームトップの打率5割11打点と活躍した。「チャンスで必ず打てる、仲間に信頼される打者になりたい」。東京・武蔵府中シニア時代には世界大会優勝経験もある。

矢吹と五味は今後も切磋琢磨(せっさたくま)し、そろって4年後のプロ入りにも挑む。