春夏通算39度の甲子園出場を誇る仙台育英(宮城)に、将来性豊かな1年生投手9人が新戦力に加わった。昨夏の中学全国総体で準優勝した秀光中(宮城)からは、ともに最速140キロ超を誇る右腕・伊藤樹、左腕・笹倉世凪の剛腕コンビが加入し、日本一の投手陣形成の一翼を担う。

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系列校の秀光中トリオは、全国制覇を阻まれた最速150キロ右腕・森木大智(高知中-高知)へのリベンジを誓った。

決勝の延長11回タイブレークで1-2で敗れた伊藤は、左手の使い方などを変えた新投球フォームにも着手し「三振を取りきれる姿は学びたい。高校では勝ちに結果を変えたい」。笹倉も「158キロを出して、チーム全員に愛される選手になりたい」とマリナーズ菊池雄星に並ぶ日本人左腕最速も目標に掲げた。サイド左腕・遠藤一樹「リーダーシップを持った人間に成長して戦いたい」と力を込めた。