飯山が延長10回、2死一、三塁で2番手投手常田唯斗(2年)のサヨナラ適時打で初の甲子園出場を決めた。長野大会決勝の延長戦は2015年上田西-佐久長聖戦以来。

昨秋から監督就任した吉池拓弥監督(28)は優勝インタビューで初々しい言葉を並べた。「本当にうれしいです。ちょっと興奮し過ぎて校歌は聞こえていませんでした。簡単な試合になるとは思わなかったですが、ここまで苦しむとは思わなかったです。終盤まで我慢してくれて選手に感謝したいと思います。これだけの応援の皆さんが集まっていただけて力になりました。負ける覚悟はできていたので『腹くくって行って来い』といいました。僕ではなくて、OBの方のおかげです。選手にはずっと甲子園で勝つことを目標に、その、えっ…、忘れました、すいません。選手は新しい歴史を作ってくれたと思います。守備をもう1回鍛えたいです。まずはしっかり休ませたいです」。

また、主将の大川陸内野手(3年)は「めちゃくちゃうれしいです。正直、押せ押せ、相手のムードあったので、厳しそうだなと思ってましたが、最後まであきらめずにやってきて勝てたと思います。ここで野球できて良かった、このメンバーで甲子園行けて最高です。長野の代表ですが、この楽しい野球を長野の皆さんに見せていきたいです。ありがとうございました」とインタビューで答えた。

◆飯山 2007年(平19)に飯山北、飯山南、飯山照丘が統合されて創立された公立校。普通科、探求科、スポーツ科学科があり、生徒数は621人(女子269人)。野球部は07年に創部。部員数は68人。主なOBは越路吹雪ら。所在地は飯山市大字飯山2610。林秀徳校長。