東農大三の最速147キロ右腕・飯島一徹投手(3年)は自責点0ながら3失点を喫し、4回戦で敗退した。

初回にエラー絡みで2失点し苦しい展開。5回に1点返すも直後の6回に再びエラー絡みで失点した。

9回に1点を返しなお2死一、二塁の大チャンスで5番飯島に回ってきたが空振り三振に倒れた。

試合後「エラーはありましたけど、自分がそこに飛ばさなければよかっただけなので。みんなよく頑張ってくれた。悔いはないです」とすがすがしく話した。

13人しかいない3年の仲の良さがチームの特徴だった。2月に2日連続オフが与えられると3年全員で東京ディズニーシー、ディズニーランドに行った。初めて練習に参加した3月25日を「記念日」として毎年全員で焼き肉を食べに行ったりもする。

「みんなにも『一徹が投げたんだから悔いはない』といってもらえました」とうれしそうに話した。

ベンチも常にアットホームな雰囲気でのびのびプレーする姿が印象的だったが、全力でぶつかってくる相手にミスが出た。

この日もプロのスカウトが訪れるなど注目される飯島は進路について「夏が終わってから考えようと思っていました」と話すにとどめた。東農大三での高校野球は終わったが、次のステージでの活躍が楽しみだ。【佐藤成】