明石商(兵庫)は19日、準決勝前日の練習を明石市内の同校グラウンドで行った。履正社(大阪)のエース清水大成(3年)を想定してマシンを左投手用に設定し、スライダー対策などに力を入れた。

最速151キロ右腕の中森俊介投手(2年)は「履正社は今まで戦ってきた中で一番の強敵。ピンチの場面でも粘り強く、気持ちだけは負けないようにしたい」と語った。

近畿地区の強豪同士だが練習試合も含めて現チームでは対戦がない。狭間善徳監督(55)は「(履正社は)強い。ケタが想像以上。どう考えても向こうが上。ビデオを見るほど勝つイメージが沸かない」と大阪王者を持ち上げたが「食らいついていけば、少ない確率ではあるけど、もしかしたら勝てるかもしれない」と、接戦に持ち込むイメージもしているようだった。

かつてコーチを務めた明徳義塾(高知)時代の師匠、馬淵史郎監督(63)から前日の試合後に電話があった。スクイズ失敗の直後に暴投で決勝点を入れた試合展開に「強いの~。背中に神さまがついてるで。今日は絶対風呂に入るなよ。流れてしまうぞ」とアドバイス? されたという。狭間監督は「すぐ(風呂)入りましたけどね」と言って、笑わせた。