早実(東京)は14日、硬式野球部が開催中の秋季東京都大会への出場を辞退すると、村上公一校長名の文書で発表した。

理由を「このたび、複数の硬式野球部員に問題行動があったことが判明いたしました」とし、「関係する方々にご迷惑とご心配をおかけしますこと、心からおわび申し上げます。今回の件を厳粛に受け止め、今後はさらにきめ細かくまた手厚い生徒指導を心がけていくことといたします」と続けた。

また、国定貴之硬式野球部部長が「このたびは、応援してくださる皆様のご期待を裏切ることになり、大変申し訳ありません。このようなことが二度と起きないよう、指導法を見つめ直し、野球部全員で精進してまいります」とコメントを出した。

問題行動の中身について、同校の広報担当者は「教育上の観点から、お話しすることはできません」と答えた。

前日13日に都内で開かれた日本学生野球協会による審査室会議では、都道府県、校名とも非公表とした上で、部員9人による問題行動が今月9日に判明した学校に対し、同12日から12月11日まで3カ月間の対外試合禁止を科された。この件が早実にあたるのかについて、同広報担当者は「学生野球協会さんが匿名で報告されたものにお答えはできません」と話した。

秋季大会は、センバツ甲子園の出場校を決める重要な判断材料のため、早実の来春甲子園出場は絶望的となった。