早実(東京)は14日、開催中の秋季東京都大会への出場を辞退すると、村上公一校長名の文書で発表した。理由は、複数部員による問題行動。同校の広報担当者は「教育上の観点から、お話しすることはできません」と内容を伏せた。

13日に都内で日本学生野球協会による審査室会議が開かれ、都道府県、校名とも非公表の1件が報告された。部員9人による問題行動が9日に判明した学校に対し、12日から3カ月間の対外試合禁止を科したもの。この件が、早実にあたるとみられる。

非公表の理由を、審査室会議は明らかにしていない。ただ、被害者がいて、特定されないようにする必要がある場合などは、これまでも非公表の例があった。秋季大会はセンバツの出場校を決める重要な判断材料のため、早実の来春甲子園出場は絶望的となった。