大船渡・佐々木、星稜・奥川、明大・森下の3投手が1位指名の筆頭候補だ。

既に最速163キロを投げながら、まだまだ成長の可能性を感じさせる佐々木。高校生にして完成度が高く、大舞台の経験豊富な奥川。大学NO・1投手で、プロでもすぐにローテ入り可能と評価される森下。三者三様の魅力があり「4球団ずつに分かれるのでは」と読むスカウトもいる。ここまでの1位公言は、日本ハムの佐々木だけ。いずれも競合必至なだけに、他球団の出方をにらみながらの情報戦となりそうだ。

3人に続く候補には、粒ぞろいの高校生がそろう。最速154キロ右腕の創志学園・西は、闘志むき出しのスタイルがプロ向き。左腕では、最速153キロの横浜・及川と、U18W杯でも好投した興南・宮城が高い評価を受ける。野手では今春センバツVの東邦・石川。高校では投打二刀流だったが、プロには野手で挑む。俊足の遊撃手、桐蔭学園・森は素質の高さが魅力だ。

大学生では強肩を誇る東海大・海野が人気。希少価値のあるポジションだけに、一本釣りを狙う球団があってもおかしくない。

社会人では、最速154キロ右腕の東芝・宮川、同152キロ右腕の東海理化・立野、「社会人NO・1投手」の呼び声もある左腕、JFE西日本・河野ら3投手が挙がる。【古川真弥】