第92回センバツ高校野球(19日開幕、甲子園)の開催可否を決める臨時運営委員会が、11日午後3時から大阪市内で開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4日の運営委員会と臨時理事会では、史上初の無観客での開催を決め、準備を進める方向性を出した。ただ終息が見えず、安倍首相は10日に全国的イベントの開催自粛に関し、さらに10日間程度の延長を要請。センバツ開幕の19日も含まれ、主催者の中には中止すべきという声もある。日本高野連の小倉好正事務局長(61)は「明日(11日)委員会で十分審議させていただいて、最善策を取らせていただければ」と語った。

日本高野連はこの1週間、参加校の滞在期間縮小など対策を練ってきた。だが感染状況は悪化し、前日9日にはプロ野球が20日からの開幕を延期することを決めた。日本野球機構(NPB)とJリーグによる対策連絡会議には小倉事務局長も参加。会議後に「最終的な判断は高校野球での判断になる」と独自の判断をすると明かした。世論も開催可否で大きく分かれている中、難しい決断を下す。

なお午後6時から記者会見が行われる。