関東地区高野連は29日、さいたま市内のホテルで臨時理事会を開き、5月に山梨で予定していた春季関東大会の中止を決めた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、宿泊を伴う大会の感染防止対策を十分に整えるのが困難と判断した。また、各都県間の移動自粛が要請されている状況でもあり、生徒、関係者の健康・安全が第一とした。城田雅人関東地区高野連理事長は「宿泊を伴うというのが一番大きなネックです。1都7県の代表が1カ所に集中する」と説明した。

各都県の春季大会についても、既に東京、千葉が中止を決定。延期も相次いでいる。今後、各県で大会中止が続く可能性がある。神奈川県高野連は地区予選の中止を決定済みで、県大会は昨秋県大会出場校を基本に行う。抽選会は4月9日だが、栗原豊樹専務理事は「まだ中止は出していないので予定としては生きていますが、変更は考えられます。私たちは一番危ないボールを使っている。安全、健康が第一。(生徒は部活動停止で)1カ月間、動いていませんから」と話した。仮に大会開催となっても、部活動を再開した生徒が硬球に再び慣れる時間が必要と訴えた。【古川真弥】