新型コロナウイルス感染拡大により今夏甲子園で予定される全国高校野球選手権大会(8月10日開幕)が中止となった場合でも、東京都高校野球連盟は夏の東西東京大会開催へ準備を進める意向であることが2日、分かった。

生徒の安全確保を絶対条件に、3年生に最後のプレー機会を提供したい考えだ。また、千葉県高野連も同様の意向を持っていることが分かった。

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千葉県高野連の鈴木博史専務理事は「選手たちの安全を第一に考えた上で」と前置きし「県独自でも3年生最後の大会を何とかできる方法を探りたい」と明言した。

しかし、開催には学校、部活動の再開はもちろん、選手の安全確保、使用球場など課題は山積みだ。千葉大会は例年15日間で開催していたが、東京五輪開催に伴い今年は7月1日から21日間の予定で進めていたため、日程には若干の余裕がある。一方でプロ野球の開幕が遅れ、ZOZOマリンスタジアムの使用が不透明だ。「全部が決まってからでは遅い。大会運営ができるよう準備に入ります」と最後まで希望は捨てない。

無観客試合についても「大会ができるのであればその可能性も探る」と話した。「選手たちに、公式戦のユニホームを着て1試合でもプレーができる機会を作ってあげたい」。いまだ終息が見えない中でも、あきらめず最大限の可能性を追求していく。