<全国高校野球選手権>◇2日

 開会式に先立ち、「怪童」中西太氏(75)、1969年の第51回大会決勝で延長18回引き分け再試合を演じた太田幸司氏(56)、「ドカベン」香川伸行氏(46)ら甲子園を沸かせた往年の名選手11人が集まったイベント「甲子園レジェンズ」が開かれた。その中には、今年プロ野球を現役引退した元米大リーグ、パイレーツの桑田真澄氏(40)の姿もあった。

 桑田氏は大阪・PL学園で1983年から85年にかけ、5季連続で甲子園に出場。エースとしてチームをけん引し、2度の優勝、2度の準優勝を遂げた。オリックス清原とともに「KKコンビ」として全国に名をとどろかせ、池田(徳島)、宇部商(山口)などと数々の名勝負を繰り広げた。

 この日、母校のユニホームに身を包んだ桑田氏は、ひときわ大きな歓声で甲子園に迎えられた。「僕を育ててくれた」という原点の場所。子どもたちとキャッチボールする姿が聖地に映えた。