高校野球屈指の名勝負、箕島-星稜延長18回の死闘は1979年(昭54)8月16日に行われた。指揮を執ったのは箕島(和歌山)が尾藤公監督、星稜(石川)が山下智茂監督。<第61回全国高校野球選手権:箕島4-3星稜>◇3回戦◇甲子園星稜000100000001000100|3箕島000100000001000101|4【星】堅田-川井【箕】石井-嶋田【本】嶋田(箕)森川(箕)<試合経過>

 箕島・石井、星稜・堅田の好投で、1-1で延長戦に突入。先攻の星稜は12回、敵失で2-1と勝ち越し。しかし箕島はその裏、嶋田のソロ本塁打で同点。

 星稜は16回表、山下のタイムリーで3-2と再び勝ち越し。その裏、箕島は簡単に2死。森川が一邪飛を打ち上げここまでか、と思われた。しかし、加藤一塁手が人工芝の切れ目に足を取られ転倒。捕球できず。命拾いした森川は左中間へ起死回生の同点本塁打を放った。

 引き分け再試合目前の18回裏、箕島は上野のタイムリーでサヨナラ勝ち。試合開始が午後4時6分、終了が同7時56分、試合時間3時間50分だった。