<高校野球山梨大会:東海大甲府13-0北杜>◇17日◇3回戦

 高校通算70本塁打を誇る東海大甲府・高橋周平内野手(3年)は、1打数1安打2四球で本塁打は出なかった。1回1死二塁で、カウント2ボールからのボール球をたたき、先制の中越え二塁打を放った。「ボール球だったけど、ここで打てばと思っていた。打ちたい気持ちの方が勝った」。この1打で警戒されたのか、その後は敬遠気味の四球で勝負を避けられた。「(2回戦後の)1週間、この日のためにやってきた。バットを振れないのは悔しい」。強打者の宿命に、もどかしさも感じていた。

 高橋は1年夏からレギュラーを務めるが、いまだ甲子園出場はない。「大会が始まる前と(気持ちは)変わらない。みんなと一緒に甲子園に行きたいです」。チームは5回コールド勝ちで、2年ぶりのベスト8に進んだ。夢にまた1歩、近づいた。