部員間で暴行があったとして、比叡山高(大津市)硬式野球部が、秋季近畿地区高校野球滋賀県大会への出場を辞退したことが5日、同校への取材で分かった。比叡山高によると、6月中旬、練習前のグラウンドで2年生部員(17)が1年生部員(15)に「片付けができていない」などと言いボールを投げつけ、左肘に重傷を負わせた。1年生部員は事実を部長(43)に伝えたが、部長から学校側への報告は約2カ月後の8月24日だった。その後の内部調査で、さらに別の部員間で頬をたたくなどの暴行が2件確認された。比叡山高は9月1日付で部長を解任し、監督(57)も辞任した。

 松村実校長は「猛反省を促し、より健全な学校づくりをしていきたい」とのコメントを発表。比叡山高は過去に春の選抜高校野球大会に5回、夏の全国高校野球選手権大会に7回出場した。