<高校野球長野大会:松本第一3-1地球環境>18日◇準々決勝◇松本市野球場

 通信制初の夏の甲子園出場を目指していた地球環境がベスト8で姿を消した。エース漆戸駿(3年)は初回から先頭打者を出す苦しい展開。6回表には1点先制するが、7回裏に守備が乱れた。1死三塁でスクイズを一塁手がエラーし、直後に勝ち越し適時打を許した。「調子は悪くなかった。勝負所で打たれてしまった」と目をはらしながら漆戸は話した。6月中に故障し、2週間ほどノースロー調整を行っていたことを試合後に明かした。

 塚原青雲を2度夏の甲子園に導き、自身3度目の出場を狙った羽鳥均監督(49)はエース漆戸に対して厳しい言葉を残した。

 「自分の投球ができてない。捕手の指示を待っている。もっと攻めないといけなかった。内角に差し込むボールさえ投げ込めていれば。あれだけのボールを持っているのに。打者心理を突けていない。ボールの出し入れができていない。10回試合して2回負けるのを、この試合に持ってこられた」。

 選抜出場は果たしたが、夏の甲子園出場は叶わなかった。漆戸は「選抜に出られたことは満足だけど、夏に出られなきゃ意味ない。夏に勝ったチームが1番強い。このチームで3年間できてよかった」と声を絞り出した。