<全国高校野球選手権:秋田商8-3福井工大福井>◇15日◇2回戦

 開幕戦を制した福井工大福井(福井)が、49代表で最後の登場となった秋田商(秋田)に敗れた。先発のエース菅原秀(3年)が3回途中まで、3安打ながらも8四死球と荒れて7失点したのが誤算だった。

 2番手で登板し、4回4安打無失点と好投した上野幸己投手(3年)は兵庫の鳴尾中出身。自宅は甲子園から徒歩5分のところにあり、凱旋(がいせん)登板を果たした。今春には、投げ込みや走り込みなどの練習過多から腰を疲労骨折。なんとか最後の夏に間に合わせ、最初で最後の夢舞台を踏んだ。「甲子園のダイヤモンドのてっぺんに立つのは、めちゃくちゃ時間がかかったけど、すごく楽しかった。福井に来て良かった。後悔していない。また、プロとして甲子園に帰ってきたい」。大学へ進学し、成長して聖地へ戻ることを誓った。