<全国高校野球選手権:聖光学院4-3愛工大名電>◇9日◇1回戦

 愛工大名電(愛知)が聖光学院(福島)に逆転負けを喫した。1988年以降、夏は1勝も挙げておらず、これで8連敗だ。

 エースの東克樹投手(3年)が、リードを守りきることができなかった。「監督に1勝をプレゼントしたかった。リードした展開で勝ちにこだわってしまった。トリプルプレーで安心してしまったのかもしれません」。自身の失策から招いた5回無死一、三塁。スクイズを投飛にし、三塁走者が飛び出していることに気づき、三塁へ送球。その後、一塁走者も戻れずトリプルプレーが成立した。

 東は6回のマウンドに向かう前、キャッチボールをしていた時に肩の重みも感じていた。愛知大会でも感じたことのない重みだった。6回の先頭の代打酒谷遼外野手(3年)に右翼スタンドへ本塁打を打たれた。制球力抜群の東の甘く入った真ん中高めのスライダー。「ボール球から曲がる予定でした」と失投だった。その後、7回には逆転を許し初戦敗退。流れを引き寄せることができなかった。