松井秀喜氏の母校で、高校野球の強豪として知られる金沢市の星稜高校野球部で9月、2年生部員が1年生部員の顔を殴り、口内を縫うなどのけがをさせていたことが2日、同校への取材で分かった。日本高野連は10月16日付で厳重注意とした。

 星稜高によると、9月2日、練習後に部員だけで開かれるミーティングで、2年生が1年生の左のほおを右拳で1回殴った。1年生は歯が欠け口内から出血、4針縫うけがを負った。

 殴った2年生は「ミーティング中の態度が悪く我慢できなかった」と話しているという。翌3日、2人は「練習中にボールが当たった」と監督に報告していたが、10月9日に石川県高野連に匿名の情報提供があり、同校が野球部員から事情を聴き確認。11日から練習を1週間自粛した。

 干場久男校長は「責任を感じている。より一層子どもたちに目を配りたい」と話した。