<高校野球春季関東大会:山梨学院大付9-2向上>◇22日◇決勝◇保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム

 山梨学院大付が向上(神奈川)に快勝し初優勝した。山梨県勢の優勝は00年の帝京第三以来14年ぶり5度目。

 1回2死満塁から6番上原進外野手(3年)の適時二塁打で3点を先制。2回にも3番菊池海斗内野手(3年)の2点二塁打で追加点。3回は無得点に終わったが4回にも2本の二塁打などで3点を奪い前半で試合を決めた。

 守っては山口大輔投手(3年)が8回まで無失点の好投。9回に守りのミスなども絡み2点を失い完封こそ逃したが悠々と逃げ切った。

 吉田洸二監督は「立ち上がりが明暗を分けました。相手投手は疲れがあったんじゃないでしょうか。全身を使って投げるタイプなので」と序盤の攻撃を分析。今大会の収穫を「投手の成長ですね。ゲームをそれなりにつくれた。少しずつ上手になっている。うれしいですね。投手は急には育たないので。失点が計算できないチームは全国では通用しませんから」と話した。

 吉田監督は清峰(長崎)で今村投手(現広島)を擁しセンバツ優勝。昨年春に監督に就任した。昨秋関東大会で4強入りし今春のセンバツに出場(初戦敗退)。そして春の関東大会制覇を達成。約1年が経過したが「一番の成長は試合でバタバタしなくなったなったこと。8~9割の力をコンスタントに出せるようになった」と話した。