<高校野球愛媛大会:東温4-1済美>◇24日◇3回戦◇松山中央公園

 今秋ドラフトの目玉、済美・安楽智大投手(3年)の夏が終わった。

 立ち上がりはイニングをまたいで4者連続三振を奪う滑り出し。3回まで東温打線を完全に抑えた。だが5回、先頭打者の初安打が中堅への二塁打に。犠打を決められ1死三塁で、八木泰樹内野手(2年)に投前にスクイズを決められて1点の先制を許した。

 さらに6回2死三塁で、148キロストレートを相手3番の青野凌太内野手(同)に左前に運ばれ2点目。7回に常塚巧外野手(3年)の適時打で1点を返したが、反撃もそこまでだった。9回に決定的な2点を追加され、11奪三振も5安打で4失点。怪物は高校最後の夏を終えた。

 「あの素晴らしい甲子園という舞台をみんなで経験したかったけれど。みんなと一緒に甲子園に行けなかったのは、自分の力不足。本当に申し訳ないです。自分は済美に来なければ157キロも投げられる投手にはなっていなかった。監督さんと出会い、監督さんが自分の体のことをずっと考えて指導して下さったおかげです」と涙にくれた。