<全国高校軟式野球:中京0-0崇徳>◇29日◇準決勝◇明石トーカロ

 中京(東海・岐阜)と崇徳(西中国・広島)の一戦は、延長16回から再開されたが30回を終えても0-0で譲らず、30日に31回から再開されることになった。

 同大会は日程の消化を優先させるため、延長15回で引き分け再試合ではなくサスペンデッドゲーム(一時停止試合)を採用する。

 両者は28日に15回まで戦い、無得点だった。日本高野連によると、これまでの最長は1981年の大津(山口)-口加(長崎)戦と83年の平工(福島)-松商学園(長野)戦で記録された25回だった。

 29日は、ともに早々と好機を迎えたが得点できなかった。その後は中京・松井大河投手と崇徳・石岡樹輝弥投手が調子を上げ、ホームを踏ませなかった。

 1人で30回を投げ抜いた両投手は試合後、対照的な表情を浮かべた。

 432球を投げた中京・松井は「精神的にも体力的にも相当こたえている」と話すのもやっとの様子。391球の崇徳・石岡は「(広島市の土砂災害で)被災した方々を元気づける思いで投げた」と笑顔で取材に応じた。