<高校野球秋季近畿大会:近江3-2PL学園>◇18日◇1回戦◇わかさ

 PL学園(大阪2位)が近江(滋賀1位)に逆転負けし、来春センバツ出場が厳しくなった。この日は本来の野球部長が所用で欠席し、同校OBで教員の千葉智哉コーチ(25)がベンチ入りして指揮。1点を追った2回にグルラジャニ・ネイサン内野手(2年)のソロ、山本尊日出(たかひで)投手(同)の適時打で2点を奪って逆転した。だが5回に守備の乱れがからんで追いつかれ、8回1死一、三塁で近江の山本大地内野手(同)に決勝スクイズ(記録は犠打失策)を決められた。

 大会開幕直前に来春の新入生を野球部が受け入れないことが明らかになり、PL学園の今後を心配するOBや一般ファンも数多くわかさに詰めかけた。理事長も兼任する監督の正井一真監督(67)は、部員受け入れ再開については「今の選手たちの頑張りしかないです。廃部とは明言していません」と声を絞り出した。