<高校野球・春季静岡県大会:常葉学園橘8-0興誠>◇6日◇草薙球場◇決勝、3位決定戦

 常葉学園橘が8-0で興誠に快勝し、2年連続2度目の優勝を飾った。エース庄司隼人(2年)が、9奪三振で6安打完封。打線は1回に山口和希一塁手の適時二塁打で先制すると、3回には仁藤敬太捕手(ともに3年)が2試合ぶりの本塁打を放つなど、18安打で庄司を援護した。両校は東海大会(23日開幕、草薙ほか)に出場する。3位決定戦は、東海大翔洋が8-3で韮山を下した。

 最後はエースが締めた。2回戦(対掛川西)以来の登板となった常葉橘・庄司が、117球で6安打完封。「本調子じゃないけど、最後に投げさせてもらって結果がついてきてよかった」。直球は135キロ前後ながら、カーブ、スライダーに切れがあり、9奪三振で連覇を引き寄せた。

 3月に患った肺炎の影響が残る中、主戦のプライドを懸けていた。準々決勝(対常葉学園菊川)で川口雄佑(2年)が3失点完投。準決勝(対韮山)では1年生の長谷川彦が2安打完封した。庄司は準々決勝に左翼で出場、準決勝はベンチ観戦。「刺激をもらっていた。決勝で投げたかった。エースとしての意地がある」。今季は練習でも投手陣を率先して走り込んでいる。リーダーとして、自分だけがふがいない投球をするわけにいかなかった。

 庄司の力投に、打線も18安打の猛打で応えた。1回表2死二塁、山口が、左翼フェンス直撃の先制二塁打。3回には仁藤が右中間最深部へ2試合ぶりの2ラン本塁打を放った。決勝前日の練習で、野手陣は庄司から告げられていた。「1点取ってくれればいいです」。後輩の控えめなお願いに、副主将の山口は「先に点を取ってやろうと思ってました」と、気合十分で打席に入っていた。

 23日から、秋春4季連続となる東海大会に出場する。昨春初戦(対岐阜総合)で決勝本塁打を浴びた庄司は「去年は連打を食らったので、必ず旗を取りにいきたい」。春の東海で受けた屈辱は、同じ舞台で晴らしてみせる。【斎藤直樹】