<高校野球・春季宮城・中部地区大会:東北20-10仙台育英>◇7日◇宮城広瀬球場◇決勝
東北が20-10で仙台育英を力でねじ伏せ、宿命のライバル対決を制した。東北18安打、仙台育英17安打と乱打戦の中、3番・右翼で出場したプロ注目左腕、萩野裕輔投手(3年)が4安打3打点。今大会4試合で19打数15安打11打点4本塁打と「打者萩野」の才能を見せつけた。
ともに主戦が登板せずノーガードの打ち合いとなった宿命の一戦。東北のエース萩野がバットで見せた。右へ左へ抜群のバットコントロールで、チーム最多の4安打。それでも、ぜいたくな悩み?
は尽きないようだ。1打席目から3連続安打も、4打席目からは3打数1安打の数字に「(後半の打席は)もったいなかったですね」。全打席出塁を狙っていたかのような口ぶりだった。
今大会はセンバツの疲労回復のため登板しない分、バットでチームをけん引した。初戦から前戦の3試合にまたがり8打席連続安打を記録するなど、全20打席で16出塁。地区大会とはいえ出塁率8割、打率7割8分9厘、4本塁打の数字は驚異だ。一般的な900グラムのバットを使用するがグリップに工夫をこらした。1番植田一気中堅手(3年)のアドバイスを受け、グリップテープを重ねてできる山を、自分の手に合う形にした。「指に引っかかるようにした。軽く握れるようになった」と話す。
五十嵐征彦監督(32)が「萩野がチーム打撃のお手本になっている」と話すように、打の才能は周囲も認めるところ。本業のピッチングは、2日から投球を開始した。「1週間1000球を目標に、この2~3週間やっていきたい。県では投手としての存在感を示したい」と、23日からの県大会へ力を込めた。【清水智彦】

