広陵連覇「夏モード」で決めた/高校野球
<高校野球・春季広島大会:高陽東1-4広陵>◇17日◇決勝◇福山市民球場
広陵が連覇! 平成20年度春季広島県高校野球大会兼第110回春季中国地区高校野球大会県予選の決勝が17日、福山市民球場で行われ、広陵が4-1で高陽東を下し、2年連続14度目の優勝を飾った。3本柱による継投策を試すなど、既に夏本番を視野に入れた。新チーム発足当初の出遅れを完全に取り戻した広陵が、山口県での春季中国地区高校野球大会に挑む。
優勝にもチームに浮ついた雰囲気はない。4-1で迎えた9回裏。広陵中田廉投手(3年)が最後の打者を空振り三振に仕留めると、石畑桂佑捕手(2年)に歩み寄り、グラブを軽く合わせた。派手なガッツポーズはない。表彰式後、ナインは厳しい表情でチームバスに乗り込んだ。前評判通りの優勝だが、夏本番に向けて課題が浮き彫りとなったからだ。
「バントミス、四球、エラー。反省材料が多かった。30点です」と中井監督。先発左腕の森宗順平投手(3年)が初回に2死から連打で失点した。その後は得意のカーブでしのぐが、安定感に欠け5回降板。勝利投手にも「もっと気持ちの面で強くならないと」(森宗)と唇をかんだ。
決勝で“夏モード”を試した。背番号「1」の前田貴史(3年)が後を引き継ぐ。最終回は中田が一塁からマウンドに。「初じゃないですか」(中井監督)と振り返る広陵3本柱の継投策で、高陽東の反撃をしのぎきった。夏に勝つための策でもあった。
昨夏甲子園準V後、新チームで挑んだ昨秋の県大会では煮え湯をのまされた。「準優勝で受けにまわってしまった」(林竜希主将3年)チームは、総合技術(優勝)に1-5で敗れ、準々決勝で姿を消した。だからこそ「春は勝ちたかった」(林)。次の舞台は山口での春季中国地区大会。この春、課題という収穫を得た広陵が、夏本番に向けて最終調整に突入する。【佐藤貴洋】
[2008年5月18日11時13分 紙面から]
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