16安打で旭川実2年ぶり代表/高校野球
<高校野球・春季北海道大会:旭川実8-1旭川工>◇18日◇旭川地区代表決定戦◇旭川スタルヒン
「強い旭実」が戻ってきた。旭川実が5回に一挙6安打など集中力を発揮。旭川工投手陣に計16安打を浴びせ、8-1の7回コールド勝ちで、2年ぶり6度目の全道切符を手にした。昨秋の地区1回戦敗退を糧に、オフは実戦的な練習を通して「考える攻撃」に磨きをかけてきた成果を示した。この日は7地区で代表決定戦が行われ、函館地区を除く13代表が決まった。
旭川実が豪打で一気に試合を決めた。5回、先頭の佐野朋輝二塁手(3年)が右前打で出ると、送りバントでチャンスを広げ、2四球をはさむ5連続長短打で一挙6点を挙げた。この回の6安打すべてが中堅より右と、球に逆らわない打撃を連ねた。地区予選5試合中4試合で2ケタ安打を記録。2安打で初戦敗退した昨秋との違いを、しっかり見せつけた。
この冬は雪の上での紅白戦の中で、実戦的な打撃を身に付けていった。漫然とではなく「相手投手や場面場面に応じた攻め方を考えながらやった」と大西悠司主将(3年)は言う。打撃練習前後のミーティングに加え「メニューの途中でも意思が統一されていないと感じたらみんなを集めた。実にならない練習を続けても意味がありませんから」と大西主将が振り返ったよう、厳しく取り組んできた。
この日3本の二塁打を放った田原大暉右翼手(2年)は「1番打者としてなるべく多く球を投げさせ、相手の情報を得る」ことを考え、粘りの打撃を心掛けてきた。高めの球には、監督の指示がなくても「たたきつけるバッティングで低い打球を打ってきた」。吹雪の中でも繰り返された実戦打撃練習が、今の選手の実になっている。
込山久夫監督(61)は「昨秋の悔しい思いをバネに頑張った成果が出た」とナインをたたえた。「円山なんて考えていなかったのに。せっかく出られるんだから、選手の力を出させてやりたいですね」。ベテラン指揮官はそう2年ぶりの舞台に向けた。【本郷昌幸】
[2008年5月19日10時46分 紙面から]
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