田中が完封、木更津総合初V/高校野球
<高校野球・春季関東大会:木更津総合4-0横浜>◇22日◇決勝◇小瀬スポーツ公園
木更津総合(千葉)が横浜(神奈川)を倒し、初優勝を達成した。左腕エース田中優(3年)が、内外角の低めを丁寧に突く投球で横浜打線を幻惑。9三振を奪い、わずか4安打で完封した。打線は地引雄貴捕手(3年)の先制ソロなど12安打で4点を挙げ、過去6度優勝の横浜に快勝した。
木更津総合の田中は、最後の打者を一塁ゴロに打ち取ると、カバーに入った一塁ベース上でガッツポーズを繰り返した。クレバーな投球で、横浜に立ち向かった。直球のスピードは最速136キロ。変化球もカーブ、スライダーの2種類しかない。ただ、コントロールは抜群。左打者には外角へ逃げるスライダーを有効に使い、右打者へは速球系で内角を突いた。9奪三振のうち見逃しが4個。相手の読みを外す投球で、横浜打線に1度も三塁を踏ませず、4安打完封した。「いつも通り、丁寧に低めを突いただけ。でも、横浜を完封できたことは自信になる」。田中は淡々と試合を振り返った。
昨夏は千葉大会決勝で敗れ、続く秋も準決勝で安房に敗退。打ち込まれた田中に、五島卓道監督(53)は投手の練習を禁じ、外野を守らせた。荒療治は今年3月まで続いた。この間、走り込んだ田中は、体重3キロ増で下半身が安定。制球力に磨きがかかり、春の県決勝で無安打無得点。関東決勝も完封勝ちで締めくくった。準決勝は右腕の淡路大悟(3年)が完投勝ち。2枚看板で初の優勝をつかみ夏へ弾みがついた。五島監督は「ここまでは目標通りだが、リセットし直し、厳しい夏に挑みたい」。03年夏以来の甲子園を見据えた。【佐々木紘一】
[2008年5月23日9時12分 紙面から]
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